逢瀬逢引 一 かの旅の

旅人:佐藤文香

私たちが旅を始めるためのすべて。

  • かの旅の汽笛のごとく今朝の秋 秋の雲□□□□もってあらはるゝ

旅人より

「逢瀬逢引」は、吟行(俳句をつくりながら旅や散歩をすること)を体験する八景です。
各景二句の俳句作品を用意いたしましたので、どなたかとの逢引のおともに、ふたりで読みながら歩いていただければ嬉しいです。おひとりでの参加も大歓迎です。
二句のうち一句は穴埋め形式になっています。穴の部分に自分の言葉を入れながら歩を進め、私との時間差の逢瀬を楽しんでください。
吟行中に新しい景を見つけて、この旅に一句を書き重ねてくださいましたら、それに勝る喜びはありません。

できた作品はぜひ「あなたの見つけた景」として投稿してください。

  • ■に入る言葉を思いついた方は、できた作品をぜひコメント欄に投稿してください。
  • (■は目安の拍数です。はみ出してもかまいません)
  • 投稿作品をSNS等にもアップする際は、フェスティバル / トーキョー20 主催プログラム「移動祝祭商店街 まぼろし編『その旅の旅の旅』」内での佐藤文香「逢瀬逢引」とのコラボレーション作品であることを明記してください。
  • 「作例はこちら」を押すと、佐藤文香による作品をご覧になることができます。

前書きはすべて正岡子規「旅の旅の旅」より。
参考文献 『子規全集 第十三巻 小説 紀行』,講談社,1976年

 

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*佐藤文香の旅をたどることができます

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*この景がある地域をめぐるおすすめルートです(所要時間:1時間30分〜)

この景へのコメント

景の感想、旅の途中の体験談、景の周囲のおもしろ情報などなど、ぜひお寄せください。

  • たかすかさん

    秋の雲やかんを持つてあらはるゝ

    たかすか

    コメント:昨年のパフォーマンスで、やかんを持ったパフォーマーの方が、自分の頭上にみえない水をやかんからふりかけてくれたのが、印象に残っています。

    まちなか景ラック(ふるいちトキワ荘通り店)投稿口より:2019年10月6日

  • @I_am13さん

    秋の雲オムそば持ってあらはるゝ

    @I_am13

    まちなか景ラック(ふるいちトキワ荘通り店)投稿口より:2020年11月9日

  • みどりさん

    秋の雲やきとり持ってあらはるゝ

    みどり

    コメント:椎名町駅の近くの焼き鳥屋さんに行列が出来ていて美味しそうでした。なぜか、はまぐりラーメンの看板もあって気になりました。

    景に訪れた日:2020年10月31日

  • うみのさん

    秋の雲冬の前髪持つてあらはるゝ

    うみの

    まちなか景ラック(東京芸術劇場)投稿口より:10月21日回収

    └ 雲に前髪があるという発想がすごい。秋の雲が冬の気配を連れてくるかんじが出ていて面白いと思いました。 [20.11.08 佐藤文香]

  • すいえんさん

    秋の雲サンシャイン館持つてあらはるゝ

    すいえん

    コメント:ながさきむら村議会で配布されました。池袋と言えばサンシャイン。都会に現れた巨大な水族館の魚を連想しました

    景に訪れた日:2020年10月26日

    └ 豊島区の全景らしい作品。気持ちいいですね! [20.11.08 佐藤文香]



旅人プロフィール

佐藤文香 さとう・あやか

1985年兵庫県生まれ。俳句作家。第二回芝不器男俳句新人賞にて対馬康子奨励賞受賞。句集『海藻標本』(第十回宗左近俳句大賞受賞)、『君に目があり見開かれ』。 詩集『新しい音楽をおしえて』、掌編小説集『そんなことよりキスだった』。編著『俳句を遊べ!』、『天の川銀河発電所Born after 1968現代俳句ガイドブック』など。