谷端川遡行トレランコース

山内健司のおすすめルート

このルートについて

  • 旅で走るのおすすめです

    旅ジョグと個人的に呼んでいるのですが、演劇の公演で滞在する街をよく走ってます。最高ですよ。海外の街でも、交通とか言葉とかにいろいろ気を使う必要もなく、自分の足で1時間ちょっと=10キロとかサクっと走って、短時間で、手軽に、いつも通りの自分で、広範囲の街を味わうことができます。3日も走った頃には、その街を走破した、妙な自信ができています。

  • 流れる景=シークエンス景のおすすめ

    「谷端川を走る『景』ってのはどうかな」と提案したら、リーダーの杉山氏が「いいですね! そう、景は止まっているとは限らないよ、シークエンス景ってのもあるから!」と後押ししてもらいました。身体の感覚を変えて、流れる景をつかまえませんか。

  • 旅のしおり

    ランニングステーションは池袋の駅のコインロッカーでも大丈夫。着替えて、荷物を放りこんで、スマホと小銭だけ持って、素手で街に飛び込みましょう。戻ったら、快適な着替え場所をみつけておいて、そこで着替える、それだけです。

  • 谷端川遡行トレランコース案内

    「谷端川遡行トレランコース」は約8.2キロ。日頃から走っている方なら小一時間、気ままに走ったり立ち止まったりでも2時間くらいでたぶん完走できます。

    スタート地点「区境」は、最寄りは丸ノ内線新大塚駅。JR大塚駅からでも1キロ程度です。❶『区境』に到着、ここから谷端川の豊島区部分の完全走破に向けてスタート!

    微妙に曲がりくねった道がすでに川跡を想起させます。わずか300メートルで❷『松浦橋』を通過。元料亭の建物がそこかしこにみられる大塚三業地を駆け抜け、大塚駅前の信号をわたり、ガードをくぐった駅前の広い歩道上の植え込みが、これも川の名残を思わせます。都電荒川線の線路をわたった左手に「滝不動」。建物のなかで滝が落ち続けています。

    ここらあたり左右を見ると、どちらも微妙な登り坂で川沿いを走っていることを実感。北大塚三丁目の信号から右手に入っていくカーブも、はっきり川の流路が意識されるスポット。ほどなく❸『宮仲橋』。松浦橋から約1.4キロ。

    交番の裏手の西巣鴨公園のカブトムシは日中は子どもたちに占領されてます。子どもがいなければぜひ堪能してください。川跡に戻り、ほどなく鎌倉橋と呼ばれる交差点でわたる明治通りは、つまりほぼ旧鎌倉街道らしいです。宮仲橋から約0.7キロで❹『木橋』

    木橋から140メートルに隣接するのが❺『谷端橋』。川はどこにも見当たらないのに、迷うことなく川跡をたどれます。一般に川跡には、水に関連する銭湯、クリーニング屋などがよくあります。JR板橋駅のガード下をくぐるトンネルは、はっきりと川の護岸のコンクリートが残っています。くぐってすぐのあたりから、川跡に蓋をした遊歩道がはじまります。橋の欄干を模したモニュメントがたくさんあり、昔の橋の名前もしっかり書かれています。

    左手の下板橋駅踏切をわたり、川は続きます。このあたりから左手に丘の存在が感じられます。高速道路にぶつかったら右手の歩道橋で通りを越え、川に戻って熊野橋あたりから緑が濃くなります。さらに御嶽橋をすぎたあたりから、遊歩道は生活道路に変化します。中上橋で横切る池袋坂下通り商店街が圧巻の風情。ほどなく❻『境橋』。谷端橋からここまで約2.7キロ。

    このあたりは住宅の玄関が直接遊歩道に面しています。お隣の❼『高松橋』まで160メートル。

    個性的な住宅、工場、市場跡などが連続する地域をすぎ、遊歩道は宮下橋で西武池袋線にぶつかり行き止まり。いったん右手の踏切からわたると、川跡はまた普通の道路に戻り、右折。山手通りをガードでくぐったスーパーの前の桜並木が川跡を感じさせます。ほどなく❽『宮南橋』。その先に椎名町公園。ここまで高松橋から約1.6キロ。

    ここから椎名町駅の踏切をわたり椎名町サンロードをまっしぐら。このあたりにくると川を感じさせる微勾配はほとんど感じることができません。宮南橋から1.6キロで谷端川の源流、粟島神社にゴール。ここの弁天池が谷端川の水源です。

    粟島神社から約500メートルで有楽町線千川駅です。池袋まですぐに戻れます。谷端川トレイルランニング完走おめでとうございます!

    池本ルート2
    池本ルート2
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