逢瀬逢引 七 都道305号

旅人:佐藤文香

芭蕉に〈この道や行く人なしに秋の暮〉がある。

  • 都道305号へ秋日切り替はる 九月某日うつむきて□□□は去る

旅人より

「逢瀬逢引」は、吟行(俳句をつくりながら旅や散歩をすること)を体験する八景です。
各景二句の俳句作品を用意いたしましたので、どなたかとの逢引のおともに、ふたりで読みながら歩いていただければ嬉しいです。おひとりでの参加も大歓迎です。
二句のうち一句は穴埋め形式になっています。穴の部分に自分の言葉を入れながら歩を進め、私との時間差の逢瀬を楽しんでください。
吟行中に新しい景を見つけて、この旅に一句を書き重ねてくださいましたら、それに勝る喜びはありません。

できた作品はぜひ「あなたの見つけた景」として投稿してください。

  • ■に入る言葉を思いついた方は、できた作品をぜひコメント欄に投稿してください。
  • (■は目安の拍数です。はみ出してもかまいません)
  • 投稿作品をSNS等にもアップする際は、フェスティバル / トーキョー20 主催プログラム「移動祝祭商店街 まぼろし編『その旅の旅の旅』」内での佐藤文香「逢瀬逢引」とのコラボレーション作品であることを明記してください。
  • 「作例はこちら」を押すと、佐藤文香による作品をご覧になることができます。

前書きはすべて正岡子規「旅の旅の旅」より。
参考文献 『子規全集 第十三巻 小説 紀行』,講談社,1976年

 

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*佐藤文香の旅をたどることができます

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*この景がある地域をめぐるおすすめルートです(所要時間:1時間30分〜)

この景へのコメント

景の感想、旅の途中の体験談、景の周囲のおもしろ情報などなど、ぜひお寄せください。

  • みどりさん

    九月某日うつむきて師範は去る

    みどり

    コメント:すぐ裏に西村道場という柔道場がありました。

    景に訪れた日 2020年10月18日

    └ あはは。師範、いいですね。もしかすると、教えている若者に負けて、引退しようと思った日かもしれません。 [20.11.08 佐藤文香]

  • うみのさん

    九月某日うつむきてサンダルは去る

    うみの

    まちなか景ラック(東京芸術劇場)投稿口より:10月21日回収

    └ 私からはサンダルを履いた人が去っていくのが見える、そして、その人自身もうつむいて自分のサンダルを見ながら去っていく。サンダルが効いています。 [20.11.08 佐藤文香]



旅人プロフィール

佐藤文香 さとう・あやか

1985年兵庫県生まれ。俳句作家。第二回芝不器男俳句新人賞にて対馬康子奨励賞受賞。句集『海藻標本』(第十回宗左近俳句大賞受賞)、『君に目があり見開かれ』。 詩集『新しい音楽をおしえて』、掌編小説集『そんなことよりキスだった』。編著『俳句を遊べ!』、『天の川銀河発電所Born after 1968現代俳句ガイドブック』など。